学習目標 |
ヨーロッパにおける移民の社会統合に関する入門書をみんなで読みながら、多文化社会のあり方について考えます。 |
授業概要 |
西ヨーロッパでは、第2次世界大戦後、復興や経済発展を担う労働力として多数の移民を旧植民地やヨーロッパ周辺の国々から受け入れました。これら移民たちは一時的な滞在を越えて、しばしば家族を呼び寄せて定住するようになっており、受け入れ国としても、かれらをよそ者の外国人として扱うのではなく、同じ社会を構成する隣人として受け入れていくことが求められてきました。このため各国ではさまざまな試みが行われ、いまや西ヨーロッパは異文化共生の実験場となっているとさえ言えます。こうしたヨーロッパでの経験は、外国人の数が増え続ける日本の将来を考えるうえでも大いに学ぶところがあるにちがいありません。本演習では、西ヨーロッパの移民問題を扱った平易な文献をテキストとしながら多文化社会のあり方について考えます。さらに、大学でのレポートとしてしばしば課される「書評」の書き方についても学び、授業で取り上げるテキストを各自に書評してもらいます。 |
テキスト |
内藤正典『ヨーロッパとイスラーム 共生は可能か』(岩波新書)、岩波書店、2004年。 |
参考文献?課題図書 |
授業内で紹介します。 |
受講生への要望 |
毎回必ず出席してください。 |
評価方法 |
発表、討論、期末レポートなどを総合評価します。 |
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